カラミティの攻撃を避けるサニー達。本来なら反撃したいところだが、自爆されては反撃ができない。
一同は攻撃を避けるしかなかった。

「どうした?攻撃できねえのか!攻撃したら自爆だけどな。」
カラミティは攻撃できないサニー達に挑発をかけるが、サニー達は怒りをこらえながら避け続けた。カラミティの攻撃が続く中、少しずつ壁が壊れていった。

やがて壁の一部が壊れ、中からは階段が現れた。それを見たサニー達はすぐさま階段へと向かった。

「しまった、くそ!」
カラミティはサニー達の後を負った。

階段を下り、通路を進むサニー達、それを追うカラミティ。そんなカラミティは無数の爆弾を出現させると彼女達に向けて飛ばした。
サニーは即座に気づき、エネルギー弾でガードした。

追いつかれる前に逃げ切ろうと出口を急ぐが、カラミティはこれを見て瞬間移動し、サニー達の前に立ちはだかった。

「これでもくらえ!」
カラミティは衝撃波を放ち、サニー達を妨害する。
そんな彼女達はエネルギー弾やエネルギー砲を駆使して攻撃を防いだ。ところがエネルギー弾の一部がカラミティに直撃してしまう。サニー達は死を覚悟した。

しかし攻撃を受けたカラミティは何も起きなかった。

「爆発しない・・・」
「不発か?」

不思議に思うサニー達にカラミティはこう言った。

「バーカめ!攻撃で自爆とかそんなの嘘に決まってるじゃねえか!おかげで俺は反撃されずに済んだぜ!!」
攻撃を受けても自爆するというのは反撃できないようにするための真っ赤な嘘で、カラミティは勝ち逃げするための秘策として考えていたのだった。もちろんそれを知ったサニー達は怒りの猛攻を加え、先を急いだ。

一方攻撃を受けたカラミティも黙っていなかった。
「後で覚えてろ!」
サニー達への強い怒りを見せつつ何処からか取り出したオイルを大量に飲み、密かにパワーアップを遂げていたのだった。

出口を目指し、急ぐサニー達だが、サニーは密かに気になってることがあった。
「そういえば初めて奴の手下と戦った時撤収する時に瞬間移動してるの見たけど同じ薬を飲んでる私達もできるんじゃないの?」

そんなサニーの疑問にマイケルはこう返した。
「出来たらいいんだけど出来ないんだ。瞬間移動の能力は奴らに組み込まれてるプログラムらしいから。」

先を急ぐサニー達、すると遂に正面玄関に到達し、出口が見えてきた。
「やった、遂に出られたのね。」
サニー達は歓喜に沸く。しかしその直後だった。

「残念だったな。」
何と目の前にカラミティが瞬間移動してきたのだ。

カラミティのしぶとさにサニーは半ば呆れ気味だった。
「もうこれ以上邪魔しないで!」
サニーはそう言うと手を光らせ、エネルギー弾を発射した。

攻撃は効いてるかに見えたが、カラミティは全く動じてなかった。

「さっきのお返しだ!」
カラミティはサニーに強烈なパンチをかます。その威力は非常に高くなっていてなすすべもなく壁に叩きつけられた。

「さっきよりも強くなってる?」
ルージュはカラミティの戦闘力が大幅に上がってることに気づく。

「次は貴様らだ。死ねええええええ!!!」
カラミティは破壊光線を撃つ。一同は避けたもののその威力は格段に上がっており、後ろの壁が全壊した。

そんなカラミティの前にサニーは果敢にも立ちはだかった。
「これ以上仲間には手を出さないで!」

サニーは巨大なエネルギー弾を作り出すとマイケル&フローラも続き、一斉にカラミティにぶつけた。
しかしそれでもカラミティはダメージを受けず、満面の笑みを浮かべた。

「皆殺しだ!」
カラミティはそう言うとサニー達に突進しようとする。サニー達はなんとか避けたが、あることに気づく。

「なんか様子が変じゃない?」
フローラは言う。それにマイケルとサニーが反応した。
「確かにそんな気がするな。」
「理性を失って殺戮マシーンのようになってるわね。」

そんな中カラミティはエネルギー弾と破壊光線を連続で発射してきた。しかもサニー達にだけでなく壁の方にも向けて撃ち続けていたのだ。

「ここは危ないね。このまま戦い続けたら私達がやられてしまうわ。」
サニー達は攻撃を避けながら外に出ると飛行船に逃げ込む。マイケルはすぐさま飛行船を飛ばしてアジトから離れた。

多分これでもう追ってこないだろう、サニー達はそう考えた。
しかし後ろからはカラミティが乗った飛行船が後を追ってきたのだった。

カラミティからなんとか逃げようとするが、カラミティの飛行船からはエネルギー弾が発射されてきた。なんとか逃げたいところだが、逃げようにもアジトから離れすぎると市街地に入ってしまうのでなるべくアジトの周辺を周回するようにした。
そしてマイケルはエネルギー弾を操縦して反撃をするが、カラミティの船はすばしっこくなかなか当たらない。もちろんカラミティもただ攻撃されるだけでは黙っておらず、サニー達の前に現れると反撃に出た。やがて船同士のエネルギー弾の撃ち合いになり、ぶつかったエネルギー弾は爆発を起こした。

爆発で双方とも一時的に怯んだが、マイケルは間髪入れることなくエネルギー弾を発射し続けた。するとカラミティの船は徐々に動きが鈍くなり、下降していった。

そして

ドドオオオオオオオオオオオオオオオオン

カラミティの船はアジトに墜落すると大爆発を起こした。こうして地上げ屋は跡形もなく消滅し、彼らに奪われた街も元の住人の手に戻ってきたようだ。

終わり

戻る

TOP